薬剤師の仕事「医薬品卸」

医薬品卸とは

薬剤師の就職先の一つに、医薬品卸がある。医薬品卸とは、医薬品の卸販売を行なっている業者のことである。

したがって、正確にいえば、薬剤師が医薬品卸を行なうのではない。薬剤師は医薬品卸の業者の管理薬剤師として就職するのである。

管理薬剤師とは

管理薬剤師とは、医薬品卸が取り扱う医薬品の管理を行なう薬剤師のことである。

医薬品は、その管理において、温度・湿度の調節など、気を使うところが多い。また、一口に医薬品といっても、害の少ない風邪薬等から、向精神薬や劇薬、毒薬に区分されるものまである。向精神薬の不正使用は社会的な問題となっているし、劇薬・毒薬のたぐいにいたっては、誤用は死に至る危険性がある。

したがって、医薬品卸が取り扱う医薬品に関しては、専門的な知識を持った管理薬剤師によって管理されるよう、法律によって定められている。

つまり、医薬品の卸販売においては、各業者は必ず管理薬剤師を置かなければならない。そのため、薬剤師にとって、医薬品卸が就職先の有力な選択肢となっているのである。

管理薬剤師の実際

各医薬品については、その取扱に関して、細かく規定されている。管理薬剤師は、自らが取り扱う医薬品の規定について、正確な知識に基づいて、遵守することが求められる。

また、規定によって書類が必要となることも多く、仕事において書類作成の占める割合が、比較的大きなものとなっている。

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